2025年3月17日
各 位
社会福祉法人とんぼ福祉会
理事長 辻村 惺
即時抗告申立て(却下)についてのご報告
令和7年2月14日、大阪地裁の執行停止が却下された以降、その判断理由について納得することができないため、大阪高等裁判所へ2月20日に即時抗告を行いました。大阪地裁の判断には事実の誤認があり、最高裁の判例や厚労省の通知、省令などを引用しての具体的な申立てを行いました。
とりわけ、地裁の判決は、「ともしび園の利用者・家族の被る損害を考慮できない」と判断し、利用者の移行の正確な実態を認定せず、また、利用者や家族が被る損害の性質や程度についても「重大な損害」の発生に関して全く考慮しなかったものでした。
処分(取消処分、支払命令)によって、法人の受ける名誉信用に係る損害、財産的な損害、利用者家族の被る損害を総合すれば執行停止が必要である、という主張を法人は行いました。
あわせて、2月26日には、『一般社団法人 社会福祉経営全国会議』『きょうされん大阪支部』を呼びかけ人として、10団体からの『社会福祉法人とんぼ福祉会・即時抗告事件の公正な判断を求める要請』が大阪高等裁判所に提出され、公正な判断を求めましたが、3月14日、裁判所に認められず、地裁に続き執行停止は却下されました。
多くの支援、支持を頂き、弁護団とともに精神誠意、精一杯の意見を述べたのですが力及ばず、年度末のぎりぎりまで結論が出されず、このような結果になり大変申し訳ありませんでした。
今後の本訴において行政処分の事実認定や評価、法令解釈など様々な点で、承服できないものがありますので、裁判所の公正、公平な判断を仰ぎたいと考えています。皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解、ご支援いただけますようよろしくお願いいたします。